『介護リテラシー』とは
一般にリテラシーとは、「識字」という意味の英単語で、
ある言語の文字による読み書き(書き言葉の読解、記述)ができる能力を言います。
大分一般的な言葉になってきたのではないでしょうか。
「メディアリテラシー」は、テレビや新聞などからの情報を適切に取捨選択し、
審議を見極めて活用する能力のことですし、
「ICTリテラシー」は、インターネットや携帯電話等のICTメディアを
使い個なる能力のことを言います。
さて私の地元、千葉県市川市でも平成28年になってから、
市内の高齢化率が20%を超えてきました。
21%を超えると超高齢社会となりますが、
日本全体での高齢化率はすでに30%近くにまでなっています。
私はこのような社会において「介護リテラシー」が必要だと考えています。
『介護リテラシー』とは、自分自身がどなたかを介護できる能力ではなく、
社会の介護サービスを使いこなす能力です。
現在の介護保険制度や民間のサービスは複雑で、多様なものであり、
それらを把握し、使いこなす能力が必要だと考えています。
私自身が介護事業所を運営してるなかで、
一般の方々に介護サービスや介護制度、そして介護そのもの
についてもっと知って欲しいと日頃から感じていました。
より知識や情報を得ることで、
その方らしい人生が全うできるのではないかと考えています。
この度、千葉商科大学様より、『介護リテラシー』というものを
より深めていくための研究について助成金を頂けることになりました。
介護サービスに係わる専門職の方、家族会後の経験者、民生委員、
行政の窓口の方など様々な方へのヒアリングを通して、
実践的な『介護リテラシー』というものを築いていければと考えています。
キャリア介護研究会 会長 中川潤一